自分を生きたい、自分の心に忠実に生きたいと思った私が一番最初にぶつかった壁は「感じる心を取り戻す」ということでした。
自分の心に忠実に生きたいと思っていても、自分の心が今何を感じているのか、自分が今どうしたいのかわからないままでは「自分を生きる」はできない。
いつも頭の中が忙しい状態。過去への後悔や、未来への不安。そして現状への不満。次にあれをやらなきゃ、これを学ばなきゃ、そして生かさなきゃ。いつも焦っていて、いつも不安。そんな状態だった私は、最初に感じる心を取り戻す必要がありました。
答えは簡単。意識が「今この瞬間」に在ればいいだけ。でも、いつも思考を繰り返している頭が今この瞬間に留まるのはすごく難しいことでした。
そこで私が始めたのは「受け取る」ということ。今自分に向かっているエネルギーを全力で身体を使って味わうというのが「受け取る」ということでした。
些細な言葉や日常のやりとりでも「ありがとう」と言われたりするときにその言葉を全身全霊で受け取ることをやってみました。身体全体で受け取ろうとするとき、身体に意識が向くと自然と頭が働かなくなるのです。
今から3年前くらい、その受け取るということにコミットしたコミュニティに入って、毎日メンバーのみんなで受け取るということに3ヶ月コミットし続けました。
だんだんと、自分に向けられている愛のエネルギーを身体に染み込ませる感じというか、愛のエネルギーが身体の細胞を流れていく感じというか、そういった感覚が生まれるようになりました。
私はこの頃、身体で受け取るということにフォーカスしたときに、「子宮が反応している感覚」がわかるようになりました。
これが、オーガズムの小さな小さな種だったと、今になって感じています。
感じる心を取り戻すということは、体感が豊かであるということ。いつもいつもその体感に意識が向いているので、自然と頭も働かなくなって忙しい思考も落ち着いていきます。
私は同時進行でトランポリンも始めたので、ますます身体に意識が向き、思考が減っていきました。
それによって、長い間癖になっていた周りの人にどう見られているかに悩まされること、相手に嫌な思いをさせていないか気になってしまうこと、これが減ったことが私にとってはとても大きなことでした。
もちろん、思考が全て消えたわけではありません。昔の癖を今でもやっていることもあります。
ですが、自分の中心からブレていることに気づくスピードが早くなりました。いつでも自分に戻ったときに、世界は自分で創っているという感覚の場所に戻りやすくなりました。
そして、「受け取る」ということを味わえるようになって、体感が豊かになった今思うことは、「自分を生きる」にコミットする上で、受け取るフェーズを通ったあとには、与えるフェーズに入っていくということ。
受け取ることで感じる心を取り戻せるようになると、自分自身がいつも愛で満たされていることを体感するようになります。
自分の身体の中に、全てがあるという感覚に、思い出したときに立てるようになります。そうすると、いつも自分が愛で満たされていることが当たり前になり、そのあふれてくる愛はいつしか自分の外側に放出されていく。そうすると、周りにその愛を受け取りたい人が集まるようになります。それが循環。
その位置が、「愛を放つ」というフェーズです。
多くの人が自分自身の心の空洞に気づいて、まずは自分でその空洞を埋めていこう、満たしていこうという感覚の場所に立ち、そして自分が満たされたのち自分自身から愛が放出されていくという場所に立てるようになったら、その世界はお互いに愛を与え、お互いに頼り合う、助け合う、満たし合う、愛の世界、愛の星になる。
だから私も、性の発信、多くの女性がオーガズムの体感を感じるサポートをすることで愛を放出していきたいなと思うのです。