性の本質について体感した話を書きます。
これを読めば、性にくっつけられている偏った概念(エロ、いやらしい、隠しておくもの、犯罪など他にもたくさん)が変わると思います。
私が提供している子宮ヒーリング(タントリックヒーリング)は、「タントラ」というものをベースに考案されたヒーリングメソッドです。
「タントラ」という言葉、聞いたことがある人もいるかもしれませんが、説明できる人は少ないと思います。私もそうです。
タントラがどんなものなのか知っておきたいと思って先日1dayタントラワークショップに参加してきました。
結局のところ、タントラはあまりに壮大で深淵で一体何なのかということはいまだに言葉では説明できません!涙
ですが参加したことで、とてもとても大きな気づきを体感してきました。
タントラにおいて「性エネルギー」はとても大切な要素で、参加したワークショップはその性エネルギーを感じたり、人と人との間で交流させたりすることを主に体感する内容でした。
タントリックヒーリングも性エネルギーの交流を体感するので、一緒なのです。
このワークショップの参加者はほとんどが女性だったので性エネルギーを交流させる1対1のワークも相手は女性です。
その中の、ある一つのワークでのこと。私があぐらをかく姿勢になり、相手の女性には私の上であぐらをかく姿勢になってもらい(対面座位)、二人で抱き合って呼吸を合わせました。
だんだんと私の中からオーガズムの波が生まれて、徐々に深い官能の中に溶けていきます。同時に気持ちいい、相手の女性が愛おしいという感覚が強くなっていきます。
そして十数分間、官能の中で呼吸を合わせました。
まもなく、終わりになるというとき。主催者がアナウンスします。
「だんだんと、離れていきましょう。もしかしたら、悲しい、寂しいという感情があふれてくる方もいるかもしれません。お母さんの体から離れる感覚を思い出す人もいるかもしれません」
それを聞いた瞬間に、強烈に悲しい、寂しい、という感情があふれてきて私は涙が止まらなくなってしまいました。しかもだんだんとその感情は強くなって最後はしゃくり上げるほど声をあげて泣いてしまい…
私と抱き合っている相手の女性はその日初めて会った方でしたが、
「嫌だ、この女性から離れたくない、一緒にいたい、ずっとくっついていたい」
そんな強い感覚に入ってしまってしばらく離れることができませんでした。
相手の女性は泣く私に肩を貸してくれて、改めて強く抱きしめてくれて、しばらく過ごした後にやっと体を離しました。
そのあとも感情が止まらず、しばらく泣き続けました。同じように泣いている人は多くいました。
そんな、経験をしたのです。
その後のワークショップ、帰り道、家に帰ってからの時間、しばらく時間を過ごしてから、だんだんと自分が何を体験したのか、やっと言葉にすることができるようになりました。
つまり、何が言いたいかというと。
赤ちゃんが生まれるその生命の誕生の瞬間は、ものすごく大きな大きなエネルギーが動く瞬間です。誕生は、まさに生命エネルギーの象徴ですよね。
同時に人間にとって最も強烈な分離のとき。赤ちゃんはお腹の中にいるときは、自分とお母さんを一つの存在だと思っているようです。平和なお母さんの子宮の中にいて、一心同体の感覚だったのに、そこから一つの個体として見知らぬ世界に生まれてくるわけですから、それはそれは人生で最も苦しい瞬間。
ワークショップで私はその体験を追体験したような感覚で、つまり私は女性と抱き合って呼吸してオーガズムの官能の中にいたわけですが、その官能と子宮の中にいるときの感覚って
同じなんだ!ってことが体感で分かったのです。
赤ちゃんが子宮の中で感じているであろう安心感・至福感と、性エネルギー・オーガズムで感じる官能の感覚が同じものである。
古い私の概念で考えると男女の性やセックス、それに対して赤ちゃんは最も遠い存在です。
だけどそれが一緒だということは….
性と生命は同じで、赤ちゃんがセックスを通して生まれてくるのも当然の生命の神秘で、人間は性の中で生きているということ。
私たちの欲求や嗜好の一部に性があるのではなく、性という大きな器の中に、誕生があり人生があり老いや死がある。
少し前までの私を含め、多くの人が性について偏った認識を持っていると思います。隠すもの、淫らなもの、犯罪を想起させるもの、人によっては気持ち悪いものなんて感じている人もいると思います。
でも命と同じ性のエネルギーを見ないで生きる、使わないで生きるなんて本当に本当にもったいないと思います。これを日々感じることができたなら、みんなパワフルに、自分を愛して、次々と人生を拡大させて生きていくことができるから。
このタントラワークショップに参加して、改めて本質的な性について、多くの女性、そして男性にブログを書くことや話をすること、タントリックヒーリングの施術を通して伝えていきたいと思いました。