前回の続きです。
イライラするのは、パートナーが悪い、身近な人たちが悪い、そういうことじゃなくて、自分の中にある(これはみんな持ってる)イライラの導火線に火がついているからとお話ししました。
そしてその導火線に着火するのは「言わずに飲み込んだ言葉たち」です。
イライラしたくない、イライラの導火線に着火したくないのなら、飲み込んだ言葉を出さないといけないです。
でも、もう過ぎてしまったことだったり、どうしても嫌われたくないというマインドが働いて相手に言えないという方がほとんどでしょう。
じゃあどうしたらいいのか?
単純です。
出せばいいんです。
飲み込んだ言葉たちを出すというのは、単純に出せばいいのであって、必ずしも相手に伝えるということに限りません。
出す方法もいろいろ。
ノートに書き殴る、相手が目の前にいると思って言いたかった言葉を吐く、強い怒りを伴っているならお風呂に潜って大声を出す、クッションや枕に顔を埋めて叫ぶ。
大事なのはこのステップ。
Step.1 イライラは相手によるものではなく、自分の中にあるものだと理解する
Step.2 イライラを発動させるのが「飲み込んだ言葉たち」だったと理解する
Step.3 飲み込んだ言葉たちを身体から外に出す
ときどき、Step.0として、「本当はイライラしていたことに気づく」というフェーズの方もいます。家族に、パートナーの前で不機嫌でいてはいけないと、感情を封印していることもあるから。
Step.3までやると、多少なりとも楽になっていることに気づきます。一度やってみてもまたもやもやが湧いてきたら、また同じことをやる、というように繰り返すと、何度めかのタイミングでスッキリしていることに気づきます。
こうすることで、
- 自分の中に湧いたイライラ、感情は身体から外に出せるんだ
- 出してもいいんだ
- 出したら楽になるんだ
- 出すことでイライラのない健康的な身体は自分でキープできるんだ
ということに気づけるようになります。これが、自己受容です。
自己受容が進んでくると、同じくらい相手のことも受容できるようになります。初めは言いたくても言えないと、言いたかった言葉を飲み込んでいたフェーズだったのが、相手に伝えることをしてみてもいいかもしれない、と思える感覚に移行していきます。
自己受容しているのと同じ分だけ、相手も伝えた言葉を受け止めてくれるであろうと思えるし、受け止めてくれなくてもそれは相手の問題だから大丈夫だと感じられるようになるからです。
そのフェーズに入ったときに、大事になるのは「伝え方」です。伝え方を間違うと、相手を傷つけるだけじゃなく、自分も傷ついて終わります。次の記事では、「本音の伝え方」についてお話ししていきますね。