ゆうころ(@marriiimarriii)です。今日は、結婚式場を決めるときのことについて書きたいと思います。
私は大手ブライダル企業にウェディングプランナーとして約7年ほど勤務していました。ぜひプロフィールもどうぞ。
華やかで美しいブライダル業界のイメージですが、実は不動産や保険屋さんのような営業の世界でもあるのがブライダル業界です。もちろんどのビジネスにおいても営業は大切な要素ですが、中には残念ながら好ましくない手法を使って営業をするプランナーもいます。そんな営業に引っかからずに心から気に入った結婚式場を決めていただきたく、本記事を書くことにしました。
- 結婚式場を即決してしまい失敗した実例
- 結婚式場を見学するおすすめの件数は?
- 結婚式場の営業担当者が新郎新婦に即決を迫る理由とは?
- 結婚式場の営業担当者が即決を迫るときのお決まりパターンとは?
- 結婚式場を焦って決めないためのおすすめの方法2つ
元ウェディングプランナーとして、やはり新郎新婦さんにはお気に入りの会場を見つけてもらって、最高の結婚式を挙げ、そして新しい生活を幸せに始めていただきたいなと思います。ぜひ参考にしていただけたらと思います。
Contents
結婚式場を即決してしまった失敗例3選
意外に思うかもしれませんが、結婚式を持ち帰って検討せずにその場で即決する新郎新婦さんは大勢います。私がウェディングプランナーとして働いていた会場では、週末になると多いときで1日に30組のカップルが見学に来られましたが、その半数以上はその日のうちに即決されていました。しかし即決された新郎新婦さんで、のちのち後悔することになるパターンも割とありました。
失敗例①衣装持ち込みができないことをしっかりと知らされていなかった
結婚式場は衣装の持ち込みができない会場が多くあります。または持ち込みはできるが、高額の持ち込み料がかかるという場合もあります。
今は一時期よりは緩和されたようですが、結婚式場側が持ち込みを強く制限していた約10年前は、どんな事情があろうとも衣装の持ち込みは絶対不可という会場が少なくありませんでした。例え親や友人が作ってくれたドレスであろうとも、持ち込み料を支払うおうともです。それは結婚式場側にとって、衣装代、特にウェディングドレスやカラードレス、花嫁和装により生まれる収益が非常に大きいから。一組の持ち込みを許してしまうと、SNSなどで噂が広まることもあり、一時期は衣装の持ち込みは本当に厳しく制限されていました。
その点についてしっかりと確認を取らず、またプランナー側もしっかりと説明をせずに即決させてしまい、後々トラブルになって結婚式場をキャンセルしたという事例が何件もありました。
失敗例②親や兄弟のスケジュールが確認できていなかった
結婚式を決める際には、両親や兄弟のスケジュール確認はマストです。その確認をしっかりと取らずに即決してしまったというパターンもありました。
結婚式は半年〜1年程度先の日取りを抑えることになりますが、週末や祝日であれば親も兄弟も予定が入っていないだろう、仮に予定が入っていたとしても自分たちの結婚式を優先してくれるだろうと思って即決してしまう人は少なくありません。しかしすでに大事な仕事や出張の予定が入ってしまっていたり、他の結婚式に招待されていたりすることもあります。両親や兄弟が予定を100%合わせてくれるかというと、そうとも限らないのです。
結婚式の日取りの決め方については次の記事でも解説していますから、ぜひ参考にしてみてください。
失敗例③あとあと金額交渉するべきだったと後悔
結婚式は、選ぶ日付や曜日、時間帯によって大きく金額が変わる場合があります。結婚式の繁忙期である春や秋は割引される可能性が低く、土曜日の午後や日曜日の午前などの良い時間帯、大安や友引などの良いお日柄も割引対象にはなりません。
結婚式の金額の仕組みなどについて詳しく知らないまま決めてしまうと、この特典などが全くつかない良い日取りで即決してしまうことがあります。
特に曜日も時間帯もお日柄も気にしない、どこでもいいから安く挙げられる日取りがいいと考える新郎新婦さんの場合、通常の金額と100万円以上差が開くこともあります。結婚式にの費用の仕組みについてよく知らなかったり、初見で即決してしまったりするとこうした後悔も生まれやすくなります。
結婚式場を決めると申込金を入金する必要があり、それは5万円〜15万円の間程度で設定されていることが多いです。このお金を振り込んでしまうとキャンセルのときに払い戻してもらえないので、入金後のキャンセルに関するトラブルは非常に多かったです。即決してしまったとしても、申込金を入金する前にもう一度よく考えていただきたいと思います。
結婚式場見学は何件でもいいが決定は冷静に
よく結婚式関連の情報サイトなどを見ていると「最低でも3件は見学しましょう」などと書かれていたりします。実際には何件見学するのがいいのでしょうか?
初見即決でも気に入ったなら問題なし!
本当に気に入ったのなら、初見で即決しても私は全く問題ないと思います。その会場が運命の会場なのですから。もしくは会場選びが面倒で、初見で即決するという事例もあります。会場選びの基準は人それぞれですから、「○件は見学すべき!」という基準が全ての新郎新婦さんに当てはまるものではないと思います。
ただ、日程がなくなることに焦りを感じ、1件しか見ていないのに即決してしまったり、結婚式についてほとんど知識を持たないまま流されるように即決してしまうというパターンには問題があるかなと感じます。
迷うことも結婚式の楽しみ
もう一つ思うことは、花嫁さんにとって結婚式場をどこにしようか迷うことも結婚式の楽しみの一つであるということです。よくブライダルフェアをデート代わりに何件も行くカップルがいますが、それくらいのノリで数件見るのも楽しみの一つかなと思います。
結婚式場側も、決める気がないのに見学に来るカップルがいることを想定の上でブライダルフェアなどを開催していますから、ぜひデート代わりに見学をしてみてほしいと思います。ブライダルフェアについては次の記事もぜひ参考にしてみてください。
結婚式場の営業担当者が即決を迫ってくる理由
その日は決める気がなかったのについ即決してしまった、という人も少なくありません。それは結婚式場の営業担当者が即決を迫ってくるからです。結婚式場の営業担当者たちは、なぜ300万や400万という高い買い物をさせるのに、あえて即決という高いハードルを狙ってくるのでしょうか?以下のような理由が考えられます。
即決の方がインセンティブが高い
結婚式場にもよりますが、結婚式を1件成約するごとに数千円から数万円のインセンティブが担当者に入るような仕組みが取られています。
これがプランナーたちが新規営業に必死になる理由でもあります。また即決の方が高く評価される会場もあり、場合によっては即決の方がそのインセンティブが高く付与される場合もあります。
時間の効率化
営業担当者の営業にかける時間を効率化させたいという理由も、即決を迫る理由の一つです。即決に至らない場合、後日電話をかけたり、メールを送ったり、再度来店に対応したりと、営業担当者自身も2倍3倍と時間をかけることになります。
働き方改革で残業が厳しく制限されるようになり、ブライダル業界もますます分業化が進んでいます。営業にかける時間を効率化させたいという理由は、営業担当者たちの本心とも言えるでしょう。
結婚式場の営業担当がよく使うパターン
結婚式場に見学に行って営業担当者に即決を迫られたとき、このように言われませんでしたか?
「ご希望の日程だとここしか空いていませんでした」
結婚式場見学では、事前にアンケートを新郎新婦さんが記入しますが、そこには希望の日程を書く欄があります。営業担当者はアンケート内容についてヒアリングを重ねますが、その時点で新郎新婦さんが結婚式を挙げたいと思う日付や時間帯をある程度絞って、その良さ似ついてアピールをしてきます。
そして最終的に、本命の日にちが書かれたシートを手にして言うのです。
「ご希望の日程だとここしか空いていませんでした」
日程が2ヶ月後や3ヶ月後の場合だとありえるかもしれませんが、半年先、一年先で、希望日程が一つしか空いていないというのは基本的にありえません。新郎新婦さんを焦らせるためのメッセージだと解釈していいでしょう。
「今タッチの差でここが埋まってしまって・・(線引き)」
結婚式場では気に入った会場の空き状況を提案する際に、専用の日程シートなどを使うことが多いです。例えばこんな感じ。
空き状況一覧
- 2020年●月●日(土) 挙式9:30 披露宴10:30〜13:00
- 2020年●月●日(土) 挙式13:30 披露宴14:30〜17:00
2020年●月●日(土) 挙式11:00 披露宴14:30〜17:00
この新郎新婦さんの本命の日程は、②の日程です。土曜日の早すぎない午後スタートで、夕方前に披露宴が終わるため遠方の人も日帰りできるし、二次会にも多くの人が参加できる、そんな人気度の高い日程が真ん中です。
一方、①の日程は土曜日なのに時間が早すぎますよね。さらに③は悪くはないですが②ほどではなく、さらに予約済みを意味する取り消し線が引かれていることでますます②の日程が貴重なものに思えるように誘導されています。
こんな空き状況シートを出された場合、①や②しか空いていないという情報も、③が今タッチの差で埋まってしまったという情報も、本当かどうか分かりません。②に即決しやすいようにという営業担当者の作戦かもしれませんから、本当に即決するのかどうか、今一度考えてみるようにしましょう。
「今日決めていただければ即決特典をお付けできます」
結婚式の見積もりには「即決特典」という割引項目が付くことがあります。その名目の通り、その日のうちに決定すれば特典が有効であるというものです。金額的には5〜10万円の割引金額になります。
この特典に惹かれて決めるという人は少ないですが、この特典が最後の後押しになることはあります。これについても、即決せずに日を改めれば「再来特典」という名目になったり、平日に見学に行けば「平日特典」という名目になったりと、かなり自由度が高い特典でもあります。これについても、新郎新婦さんにはしっかり吟味していただきたいと思います。
焦って決めないためのおすすめの方法2選!
それでも結婚式を即決するかどうかは、新郎新婦さんが決めることです。営業担当者の話術に乗ってしまったと思っても、それで満足のいく日程や時間が抑えられたのなら何の問題もないですよね。
しかし、焦って決めたくないという人もいると思います。そういう新郎新婦さんのためにおすすめの方法を解説します。
①何があっても今日は決めないと固く決意
何があっても今日は決めないと固く決意して会場見学に出向きましょう。これは当たり前かもしれませんが、どんなにいい会場・日程であっても決めないことを固く決意して会場見学に臨んでみてください。
一点注意したいのが、「今日は決めません」ということをはじめに伝えてしまうと、満足のいく対応をしてもらえない可能性があるため、伏せておいた方がいいということです。結婚式場側としてはその日のうちに決定しない新郎新婦さんは2回目にも来てほしいと思うため、1回目で100%のプレゼンをしない作戦を取る場合があり、その会場についてしっかりと情報が得られない可能性があるからです。
②結婚式場情報サイトを通す
結婚式場に直接見学予約をするのではなく、結婚式場情報サイトを通したり、カウンターで一度相談をすることで、計画的に会場見学をすることができます。
結婚式場の営業担当者だけではなく、結婚式場相談カウンターの営業担当者とも相談することができるため、より広い視点で会場を紹介してもらえたり、見学の仕方についてアドバイスをもらうことができます。結婚式場情報サイトの営業担当者は、ウェディングプランナー経験がある人も多いのでかなり親身に相談に乗ってくれます。
結婚式場情報サイトを通して式場見学予約をすると、下見をした件数に応じて高額なギフト券や電子マネーをプレゼントしてもらえることもあります。
マイナビウエディング
夏キャンペーンの中で最も高額で、条件も良いのがマイナビウエディング実施のキャンペーンです。
\\カップル応援キャンペーン中!最大40,000円のお祝い金がもらえる!//
Hanayume(ハナユメ)
100万円以上お得になることもあるハナユメ割(ハナユメからの式場見学・予約・成約が条件、式場・日時・人数により割引額が100万円より下回る場合あり)が適用されるなど、費用面でお得に進めたいならハナユメがベストです。
\\2020年夏キャンペーン!見学&成約で最大26,000円電子マネープレゼント//
※ハナユメ相談カウンターで相談・式場見学予約をする場合は特典の対象外になるためご注意ください。
ゼクシィ
全国版で探す場合には断然ゼクシィがおすすめです。どこよりも提携会場数が多いため、なかなかいい会場に巡り合えないという場合もゼクシィを利用してみてください。
\\2020年夏キャンペーン中!見学件数に応じてギフト券プレゼント//
※ゼクシィ相談カウンターで相談・式場見学予約をする場合は特典の対象外になるためご注意ください。
まとめ・焦りで即決せずに満足の行く会場探しを!
結婚式場見学で即決をして後悔した事例や、即決をしないためのポイントなどについて解説しました。簡単にポイントをまとめます。
- 衣装持ち込み・見積もり割引・両親兄弟のスケジュール確認などの点で即決を後悔する新郎新婦が多い
- 結婚式場見学は1件でも10件でも満足ならOK・焦りでの即決だけは避けよう!
- 結婚式場営業担当者が即決を狙うのは、インセンティブや仕事の効率化が目的のことも
- 結婚式場営業担当者が即決に誘導するお決まりパターンに誘導されないように!
- 焦って即決しないためには、結婚式場情報サイトでアドバイザーを見つける方法がおすすめ
満足行くまでたくさん会場見学をしてくださいね!