夫婦喧嘩してますか?
統計によると、日本人夫婦の喧嘩は世界の夫婦と比較すると少ないようです。喧嘩が少ないというのは必ずしもいいことではありません。特に日本人の夫婦は、伝えたいことを我慢して相手に伝えていないだけなのかも。
本記事を読むと、次のようなことがわかるようになります。
- 夫婦喧嘩はするほうがいいのか、しないほうがいいのか?
- 険悪にならない上手な夫婦喧嘩の仕方は?
- 夫婦関係において大事なことは?
喧嘩する前の自分の本音の掘り下げ方や、喧嘩ではなく話し合いをするために大切なことについてご紹介します。この方法さえマスターできていれば、争うことなく何でも話すことができる、いつまでも幸せな夫婦でいられます!
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Contents
夫婦喧嘩してますか?
今日は夫婦喧嘩について書きたいと思います。私は自分の経験を通して、夫婦の在り方や家族の在り方についてたくさん考えてきました。それに、そういうことを考えるのがとても好きです。
喧嘩をしたことがない夫婦はほとんどいないと思います。毎日喧嘩していても深い絆で結ばれているという夫婦もいるでしょうし、一方でほとんど喧嘩はしないけれどお互い嫌い合っているという夫婦もいるでしょう。
日本の夫婦喧嘩について調べた調査結果があります。結婚相談サイトNOZZE(ノッツェ)を運営している株式会社結婚情報センターの調査結果を引用させていただきました。20~60代の既婚夫婦660人を対象に調査した夫婦喧嘩の頻度のアンケートです。
毎日喧嘩している | 2.3% |
週1~2回 | 16.2% |
月1~2回 | 27% |
年1~2回 | 25.3% |
数年に1回 | 19.2% |
喧嘩はしない | 10% |
毎日喧嘩するというカップルよりも、喧嘩はしないというカップルの方が多いことに驚きです。(月1~2回の次が年1~2回というのも気になるところですが・・)
ちなみに、うちは結婚当初は月1~2回でした。でも当時の私の心の中の怒りは週1~2回だったかな・・。でも話し合い方をマスターした今、数年に1回という感じです。前に喧嘩したのが多分3年前くらいです。もちろん意見が合わないときに話し合いはします。でも、喧嘩するという感じにはならなくなりました。
喧嘩するほど仲がいいはウソ
喧嘩するほど仲がいいと言いますが、それは本当なのでしょうか。個人的に、「喧嘩するほど」の頻度って、週1~2回くらいのことを言うんじゃないのかなとぼんやりイメージしてますが、前述の統計だとそれは全体の2割にも満たないことが分かります。喧嘩するほど仲がいいとは言え、日本の夫婦はあまり喧嘩をしないのかもしれませんね。
しかし、喧嘩しないからと言って仲がいいとは限りません。お互いに言い争いをしたくない、不穏な空気にしたくないという理由で喧嘩をせずに我慢しているというパターンも多くあると思います。
夫婦喧嘩した方がいい夫婦としない方がいい夫婦
実際には、夫婦喧嘩した方がいい夫婦としない方がいい夫婦がいます。それぞれのパターンについて解説します。
夫婦喧嘩した方がいい夫婦
お互いに言いたいことを我慢してしまっている夫婦は、もっと意見を交わしたり、夫婦喧嘩した方がいい夫婦です。
「言いたいことを我慢している」というのは、自分の意見が通らない前提に立ってしまっています。反対に、相手の意見を受け入れないという前提に立っているとも言えます。お互いに意見をすり合わせていくということを想定できていないということですよね。お互いに変に気遣いあったり、我慢しあってしまう夫婦は、もっと喧嘩をしてコミュニケーションを取ったほうがいいです。
夫婦喧嘩しない方がいい夫婦
夫婦喧嘩しない方がいい夫婦は、お互いの意見を受け入れ合うつもりで喧嘩しながら、自分の主張しかできていないタイプの夫婦です。夫婦喧嘩の難しさ、話し合いの難しさは、実はここにあります。
ベストは夫婦喧嘩ではなく話し合いです。
本当は夫婦喧嘩した方がいい夫婦も、夫婦喧嘩しない方がいい夫婦も、ベストなのは夫婦喧嘩ではなく話し合いをするということです。しかし夫婦の話し合いをちゃんとするには、お互いが大人になっている必要があります。自分の意見と気持ちもちゃんと言って、相手の意見もちゃんと尊重できるのが話し合いだからです。
そのためには、自分の意見や気持ちを見極めることが必要だし、相手の意見を受け入れるための器も必要です。では、どうしたら喧嘩せずにちゃんと話し合いができるようになるのでしょうか。
上手な夫婦喧嘩・話し合いの仕方
それではここからは、上手な夫婦喧嘩や話し合いの仕方について解説します。相手をどうするかを考えるよりもまずは自分がどうなのかを考えることが重要で、この点についてしっかりわかっていないパターンがとても多いです。
上手な夫婦喧嘩・話し合いの仕方①喧嘩の前に自分の本音を確認する
上手な夫婦喧嘩・話し合いの仕方において大切なことの1つ目は、起こっている問題に対する自分の本音をちゃんと自覚するということです。
例えば、夫婦で待ち合わせをしていたとします。久々に二人で食事に出かけることになって、レストランで19時に待ち合わせをしていたとしましょう。 でも夫は連絡もなく30分現れません。 コースでお願いしたので先に食べることもできず、店員にもチラチラ見られる。だんだんとイライラしてくると思います。 やっと連絡がきたと思ったらあと30分遅れると・・1時間の遅刻です。
このときの本音って何だと思いますか?
「連絡もしないで30分も待たせて、しかも1時間も遅刻するなんてありえない!」
こうやって相手を責める人が多いと思います。
30分も待たせるなんてひどい、遅れるなら連絡すべきっていう、人としての常識というものを盾にして攻撃したくなると思います。
しかし、気持ちはわかりますが、これは本音とは言いません。本音とは、自分の本当の気持ちっていうことですよね。
「連絡もしないで30分も待たせて、しかも1時間も遅刻するなんてありえない!」
この気持ちの一段下には、
「楽しみにしてたのに遅れるなんてないがしろにされているみたい。いつも私よりも仕事を優先するし。店員にもチラチラ見られて、かわいそうと思われたくない」
こんな気持ちが隠れているのではないでしょうか。
そしてさらにその一段下には、
「もっと大切に扱われたい。たまには仕事よりも私を一番にしてほしい」
という気持ちがあるかもしれません。
そしてだんだんと気持ちを掘り下げていくと、こんな気持ちにたどり着きます。
「愛されていることを実感したい。何も心配がない、安心の気持ちでいたい」
これが本音です。
「連絡もしないで30分も待たせて、しかも1時間も遅刻するなんてありえない!」
これは本音ではなく、
「愛されていることを実感したい。何も心配がない、安心の気持ちでいたい」
こっちが本音です。
怒りの気持ちを感じたとき、一度立ち止まってみてほしいと思います。なぜ怒りの気持ちを感じているのか。人によっては、これが10段階も20段階も掘り下げなければいけないこともあります。
その段階が多いほど、考え方がひねくれちゃんになってしまっているので、ほぐしてほどいていくのに時間もかかります。しかも、その壁が厚くなっているほど自分の本当の気持ちを受け入れるのはプライドが許さなかったりします。ときには自分だけだと無理で、カウンセラーとか友人とか、人の手を借りないといけないこともあるでしょう。
遅れてきた旦那さんが「本当にごめん!仕事でつかまって連絡ができなかったんだ。本当にごめん」と言ってきたとき、「連絡もしないで30分も待たせて、しかも1時間も遅刻するなんてありえない!」と返事をしたらその場の空気はもっと悪くなって、心もモヤモヤして、食事どころじゃなくなりますよね。
でもそこで、「連絡をもらえなくてないがしろにされているみたいで寂しかった」
こう言えたらどうなると思いますか?これが言えたら、旦那さんにとってはあなたはただの可愛い愛すべき奥さんです。そもそも喧嘩にもならないんです。
上手な夫婦喧嘩・話し合いの仕方②負けてもいいと思う
上手な夫婦喧嘩・話し合いの仕方において大切なことの2つ目は、お互いが相手に負けてもいいと思うことです。口喧嘩をして相手を理詰めして論破してこそ勝利!!というのは喧嘩でも話し合いでもなくただの自己満足です。
「負けてもいい」は、旦那さん側はなかなかできないと思います。でも、ぜひ奥さんには負けてほしいのです。ここで言う負けは、「連絡をもらえなくてないがしろにされているみたいで寂しかった」というセリフを言えるということです。
「寂しかった」とか「愛してる」とか「不安」とかそういう自分の気持ちを伝えるのって、照れくさいし恥ずかしいですよね。それに、全面的に相手に対して降伏・降参するように感じませんか?相手に負けたくないという勝ち負けの意識があるうちは、このセリフは絶対に言えません。
でもその本音を心に秘めているのがあなたです。この本音が私。これが私。と絶対的に自分に対する信頼を持つことができれば、どんなセリフだって言えるようになります。自分の心に湧く思いをどんなものでも受け止めるということは、自分と心がちゃんと一致しているということです。
そして、心と自分が一致しているということは、自分を絶対に信頼できているということですから、それ以上に最強なものはありません。相手には負けても、自分自身の中では勝ちなのです。
上手な夫婦喧嘩・話し合いの仕方③自分のことも尊重して相手のことも尊重する
上手な夫婦喧嘩・話し合いの仕方において大切なことの3つ目は、そうして自分のことも信頼して尊重して本音を話す一方で、相手のことも尊重するということです。
寂しいから〇〇してほしいとか、安心したいから〇〇がいい、と本音を伝えたとしましょう。あなたにはこうやって相手にお願いしたり、感情を満たしてもらう権利があります。でも、あなたに権利があるのと同じように、相手にも断る権利があります。
夫婦であれば、赤の他人よりもお願い事は通りやすいです。でも、そのお願いは夫婦という関係であっても断られることだってあります。断られてもちゃんと受け止めるのが、相手のことも尊重するということです。
夫婦は別人ですし他人です。同じ環境で育ってきたわけではないですし、考え方が180度違うこともあります。夫婦だから許してくれて当たり前とか、夫婦だから認めてくれて当たり前という考え方は今すぐ捨てましょう。夫婦でも意見が合わないこともありますし、死ぬまで考え方が一致しないということだってあるのです。
それが致命的なこともあります。結婚してもフリーに女性と付き合いたいという旦那さんと、浮気は絶対許せないという奥さんが、一生を共にするってどう考えても無理ですよね。そういうときに、旦那さんに泣き寝入りしてしまうことは、あなた自身が自分に嘘をついて生きていくということです。旦那さんが奥さんに隠れて浮気を続けるというのも、旦那さんが自分に嘘をついて生きているということ。この場合は別々の道を歩むのがベストかもしれません。
しかし多くの場合、自分の気持ちを心からちゃんと大切にできている人は、相手の意見がたとえ違ったとしてもそれを受け入れてあげることができます。自分の気持ちを大切にするのが人生で一番大切なことだと分かっているからこそ、相手にも自分の気持ちを大事にしてほしい、我慢してほしくないと考えることができるからです。
夫婦は自己中が大切!
夫婦関係を良好に保っておくためには、自己中であることが大事です。自己中と書くと横柄なイメージがありますが、そうではありません。
本当の意味での自己中
このように、夫婦はまずは自分の気持ちが第一であること、ある意味で自己中であることが大切です。空気を読むということや、相手への思いやりが大切とかよく言われますけど、自分の気持ちを優先して初めて、空気を読むとか思いやりとかいうことができるようになります。
悪い意味の自己中のように、なんでもかんでも自分の意見や気持ちを言えばいいというものでもありません。ちゃんと自分の気持ちの確認作業を繰り返して、たどりついた本音を言うということが大切です。
自己中の前には相手への配慮や敬意が前提
自己中は大切ですが、自己中は相手への配慮や敬意があってこそ成り立ちます。相手に自分と違う意見があることを認めて受け入れるのが、相手への敬意です。決して難しいことではなく、自分の気持ちを大切にできていれば、この敬意や配慮は自然と生まれてくるから大丈夫です。
そして、相手が自分の意見に賛同してくれたときには、これ以上ない相手への感謝の気持ちが生まれます・・!
そもそも自分が自立していることが前提です
でも、今日ここに書いてきたことは、あくまでも、自分が精神的に自立していることが大前提です。
気持ちの掘り下げのところでも書いたように、自分の気持ちを掘り下げて本音を洗い出していく作業が実は一番難しいです。プライドとか、今までの経験則とか、世間の常識とか、そういういらないものに気持ちが引っ張られて、なかなか自分の本音にはたどり着くことができないから。たどり着いたところで、認めるまでに時間もかかります。
でも、時間がかかってもこれさえできていれば、相手との喧嘩や話し合いも、今までとはガラッと違うものになります。
喧嘩も話し合いもまずは自分のことから!
夫婦喧嘩や話し合いのポイントや、自分の本音との向き合い方についてご紹介しました。簡単にポイントをまとめたいと思います。
- 夫婦喧嘩ではなく夫婦での話し合いをした方がいい
- 上手な話し合いをするためには意見ではなく自分の本音を伝える
- 自分の本音は自分でもわかっていないことが多く、しっかり掘り下げることが大事
- 自分の気持ちを一番に大事にできたら相手の気持ちや行動も尊重できる
この方法を使うことができれば夫婦仲は本当に驚くほどうまくいきます。喧嘩しないで話し合えるし、相手に変に気遣うみたいなこともなくなります。
ちなみに、自分は素直に本音を話しているけど、旦那さんが短気でうまくいかないとか、旦那さんがひねくれてる人はどうしたらいいの?って思った人もいると思います。基本的に、自分が問題を感じたらそれは自分の問題ですから、旦那さんは関係なくあなたが変わればいいことです。しかも夫婦は鏡ですから、自分がうまくいってれば相手もだんだんうまくいくようになります。
まずは、ぜひ行動してみてくださいね。
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けっこんらぼでは、夫婦円満のコツを無料で発信しています。
なぜなら、夫やパートナーとの関係に悩む多くの女性に、幸せになるヒントを平等に得てもらいたいからです。
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